エプソムC・レース展望 | 06:38 |
過去10年間で特筆データをピックアップすると以下の通り。
◆人気
1番人気【3-2-3-2】で複勝率80%。
負けたのは、サイレントディール(5歳)と牝馬のダイヤモンドビコーのみ。後述するが牝馬は鬼門のレース。5歳馬、牝馬以外の1番人気は複勝率100%。別定戦になった事、また激流となる事で上位人気が安定した成績を残している。
◆前走距離
1400m以下【0-2-0-16】
連対した2頭は、グランリーオとローマンエンパイアの二頭。グランリーオは1000万下⇒1600万下連勝の上がり馬で逃げ馬。ローマンエンパイアは、前走は京王杯SCで陣営の青写真的にはここで賞金加算して安田記念出走が目的だった。賞金加算に失敗した事でエプソムCに回って来た。過去には2000mG2・2着実績があった。逃げ馬は要注意のレースで、昨日のレポート内でも老齢馬の例外は逃げ馬である指摘をしたばかり。特に『勢い』のある逃げ馬であったグランリーオの好走は必然であったか。基本的には、マイル路線、中距離路線馬のレースである事から短距離戦から回って来ている馬には、距離面や展開による後押しがなければ好走は困難なレースと考えられる。
◆ローテーション
中2週【0-1-0-21】
鬼門の中2週は牝馬には当て嵌まるが、ここは牡馬混合重賞戦。理由はエプソムCが秋天の登竜門レースになっているため。マイル路線と中距離路線馬が交わる激戦となる事で余力残しの馬しか好走が困難となっているのではないか。唯一連対したのは、逃げ馬シルポート。エプソムCは自分で展開を作れる逃げ馬には注意が必要。
◆斤量
58kg以上【0-0-0-3】
斤量58kgを背負ってここに出走して来る馬は、過去の実績馬しかいない。つまり出涸らしの老齢馬であり、登竜門レースに相応しくない。着外3頭は全て8歳以上の高齢馬。
◆牝馬
【0-0-1-11】
全くの不振となっているが、実は敗れた馬であったとしても、牝馬でエプソムCに参戦したという事実は重要な意味を持っている。それはデータにも表れていて、エプソムCをステップに夏の北海道シリーズ、秋のエリザベス女王杯前哨戦に参戦した馬の成績に着目。具体的には、エプソムCからクイーンS、府中牝馬Sに参戦した馬は、上記12頭中7頭いて、7頭全てがクイーンSか府中牝馬Sで3着内激走を果たしている。昨年もアニメイトバイオが、クイーンS3着、府中牝馬S2着と激走している。つまり牝馬にとってエプソムCは秋天の登竜門レースという位置付けではなく、夏〜秋の牝馬重賞戦線の叩き台レースという位置付けであると考えられる。牡馬混合戦で激流となるエプソムCを叩き台に使う事は、牝馬限定重賞では大きなアドバンテージとなる。叩き台レースとしてはうってつけのレースといえよう。
陣営もその辺りを計算して、次週のマーメイドSではなく、敢えて牡馬混合重賞のエプソムCを使って来ているものと推察される。今年は、レディアルバローザが参戦。
これらデータに昨日の≪エプソムC・好走要件≫のフィルターを掛けて絞り込み行いたい。
≪エプソムC・好走要件≫
A.5歳以下
B.過去3走内、5F60秒以内、上がり3位内、連対歴
※(1600万以上は連対、重賞5着内)
◆展開読み
逃げるのは、レッツゴーキリシマ。溜め逃げが出来る器用なタイプではないので、5F59秒台以下の例年並みか例年以上のHラップを刻む可能性が高い。
先週は、異常高速馬場が芝刈によって助長されていて、余りに高速化しているので、コースロスを最小限に抑えた中〜内の馬が優勢だった。
この点については、土曜日の馬場傾向を踏まえて判断したい。
最後に、エプソムCの押しデータを2つほど紹介。
一つ目は、1600万下圧勝歴馬のエプソムC成績と、その後の活躍について。
4.5歳馬で過去1年以内に1600万下を2馬身以上圧勝歴を持つ馬が、エプソムCに参戦した場合のデータが以下。
【1-4-1-4】
複勝率60%、複勝回収率は169%に上る。
また負けた4頭中3頭が後のG1馬となっている。
内訳は、アーネストリー、マイネルキッツ、ショウワモダン。
エプソムC=登竜門レースを証明しているデータでもある。
二つ目は、関東リーディングベスト10位騎手のエプソムC成績について。
府中コースで乗り慣れた関東ベテラン騎手の活躍が目立ち、関西騎手は上位2番人気以内馬でしか馬券に絡んでいない。
狙いは関東リーディング10位以内、且つ、キャリア10年以上のベテランの名手が乗り替わった、最内枠の馬。
リーディングの上位のベテラン騎手は癖のある東京コースの騎乗機会も多く、勝ち方を熟知している事を証明する事象であると思われる。
02年・エアスマップ(ファロン→横山典)7人気2着
03年・ノブレスオブリッジ(四位⇒田中勝)9人気7着
04年・トーホウシデン(幸→田中勝)7人気5着
05年・該当なし
06年・トップガンジョー(秋山→後藤)7人気1着
07年・エイシンデピュティ(岩田→田中勝)5人気1着
08年・サンライズマックス(池添→横山典)4人気1着
09年・キャプテンベガ(熊沢→横山典)3人気3着
10年・キャプテンベガ(藤岡→後藤)9人気3着
11年・スズジュピター(勝浦→北村)5人気13着
【3-1-2-2】
勝率:33%
連対率:44%
複勝率66%
単勝回収率:406%
複勝回収率:233%
関西騎手からリーディング上位のベテラン騎手への乗り替わりや、同じ関東騎手でもリーディング下位騎手から上位騎手への乗り替わり時に激走が目立ち、ほとんどの馬が人気より着順を上げている。昨年は、関東下位→関東上位騎手の乗り替わりで不発。やはり関西騎手→関東上位騎手の乗り替わりが定石のようだ。
特に、エプソムCは後藤騎手、横山典騎手、蛯名騎手の好走率が多く、過去10年で3着内入着回数は、
後藤=4回
横山=4回
蛯名=4回
となっている。昨年も6番人気の人気薄エーブチェアマンを蛯名騎手が2着に持って来た。
以上を踏まえると、今年のエプソムCのデータ、好走要件面からの注目馬は、人気ブログランキングに馬名公開中。
人気ブログランキングは単穴▲以上の重い印を付ける予定の馬です。
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